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力率推定型自動力率調整装置 SmartAPFC®
SmartAPFC®は、ビルや工場などの受電設備に設置し、力率※を適正な値に自動制御する装置です。300kVA以下の小容量受電設備をお持ちのお客さま向けに開発しました。
一般的な高圧受電設備には、力率を改善する装置(進相コンデンサ)が設置されています。しかし、小容量受電設備では進相コンデンサが常時投入され、電気の使用状況に応じた力率の制御がされていない場合が多く、特に夜間などの電力使用の少ない時には、配電線の電圧上昇や高調波電圧拡大など、障害発生の原因となっていました。
このような問題を解決するためには、自動力率調整装置(APFC)を設置して、力率を適正に維持することが必要です。しかし、市販の装置は高価なため、これまであまり普及していませんでした。
そこで、当社は、独自技術により大幅な低価格化を実現したSmartAPFC®を開発しました。
※力率・・・電源から送り出される電力(皮相電力)に対し、電気機器が実際に消費する電力(有効電力)の割合
特徴
- 従来のAPFCでは、電圧・電流両方の計測が必要でしたが、負荷力率を推定する手法を搭載することで、電圧計測を省略し、低価格化を実現。
- 昼間は力率割引優先制御、夜間は省エネ優先制御で、需要家の導入効果を最大化。
- SmartAPFC®と直列リアクトル付き低圧進相コンデンサの組み合わせにより、過剰な進み力率の抑制、高調波対策のコストダウン、変圧器損失の低減による省エネルギーを実現。
仕様
型式 | TSA-01 | TSA-02 |
---|---|---|
制御対象 | ①低圧進相コンデンサ ②容量可変型進相コンデンサ※ |
高圧進相コンデンサ |
制御台数 | 2台まで | 4台まで |
電流入力 | 三相変圧器2次側電流(1相) | 受電点電流 |
接点入力 | 進相コンデンサ異常信号(2台まで) | 進相コンデンサ異常信号(4台まで) |
接点出力 | 進相コンデンサ開閉信号 | |
制御方式 | 力率推定/力率固定/タイマー | |
制御目標 (力率固定/力率推定) |
昼間:力率100%に最も近い進み力率 夜間:力率100%に最も近い力率 |
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電源 | DC 20.4V~28.8V | |
許容使用周囲温度 | 0~55℃ | |
外形寸法 | 116.0mm(W)×57.7mm(D)×77.0mm(H) | |
質量 | 300g |
容量可変型進相コンデンサ…内部結線をYと△で切り替えて、1台で2種類の容量の構成を実現した低圧進相コンデンサ
- 力率推定型自動力率調整装置 SmartAPFC®(PDF:1077.4KB)
- 高調波対策キュービクル(PDF:423.6KB)