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【事例紹介】ToEMSによる当社のマイクログリッド

 当社は、2016年に自社の教育施設である安全創造館に、太陽光発電、コージェネレーションシステム、蓄電池などからなるマイクログリッドを構築し、ToEMSで一括監視・制御しています。2021年には水素製造装置、燃料電池を追加するとともに、直流マイクログリッド を構築し、これらの監視制御もToEMSで行っています。直流マイクログリッドの構築は「令和2年度二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金 (水素を活用した自立・分散型エネルギーシステム構築事業)」に採択されました。

 安全創造館のマイクログリッドは、平常時はToEMS独自の予測機能と最適運転計画機能により、次のように稼働します。

  • 翌日の太陽光発電の発電量と施設内の電力使用量・熱使用量を予測
  • エネルギーコストが最小となるよう、コージェネレーションシステムの稼働パターン、蓄電池の放電・充電パターンを、運転計画として作成
  • 30分毎に運転計画を修正しながら、コージェネレーションシステムの運転と蓄電池の充放電を制御し、太陽光発電の余剰電力は、同施設内に設置した蓄電池に蓄電するとともに、水素製造装置へ送って水素を生成して貯蔵しています。更に、コージェネレーションシステムの発電機から発生する熱を施設内の給湯などに使用しています。

 万が一の災害など非常時に、電力会社からの電力供給がストップした際は、蓄電池の充電電力と水素タンクに貯蔵した水素により発電する燃料電池からの電力を使用し、施設を稼働させます。施設の一部は、直流給電システムから無瞬断での電力供給を実現しています。これにより、当該施設は防災拠点として地域のお役にも立てると考えています。

当社施設「安全創造館」に構築したマイクログリッドシステム(イメージ)
当社施設「安全創造館」に構築したマイクログリッドシステム(イメージ)

当社施設「安全創造館」のToEMSによる監視・制御画面(イメージ)
当社施設「安全創造館」のToEMSによる監視・制御画面(イメージ)