モード学園スパイラルタワーズ
- 工事種類
- 電気設備工事
- 施設用途
- 教育施設
- 竣工年
- 2008年
- 地域
- 東海(愛知県)
[電気設備概要]
受電方式高圧6600V1回線受電
変圧器容量:4650kVA
予備電源:水冷ディーゼルエンジン発電機6600V1250kVA
[施工時の留意点]
1.工期を守る
効率化・省力化を徹底しました。現場での組み立て作業を極力減らすため、綿密な揚重計画を立てて必要な資材を必要な時にジャストインタイムで搬入させ、時間や作業のロス、材料のムダを無くしコストダウンも図りました。
2.地震対策
一般的な立方体のビルは地震が発生すると左右に揺れますが、このビルはねじれて揺れる様に設計されています。
ビル内には様々な耐震構造が施されています。電気工事でも、幹線のバスダクト設置にあたり「層間変位強度検討」を行いました。「層間変位強度検討」とはバスダクトの耐震性を確保するための加重計算と試験で、通常は地震発生時のダクトの'タワミ'を想定して試験しますが、今回はそこにダクトの'ネジレ'の想定も合わせた複雑な計算と試験となり、強度計算の標準ソフトが使えず手計算で行いました。
3.ねじれ構造
通常、床・天井のスラブ配管工事では上下階の機器配置は1本の柱の通り芯から機器の位置を測って決めていって良いのですが、このビルの場合は、ウイングの柱が約5度傾いていて、鉄骨も放射状に組まれています。この為、上下階の図面を2枚重ねて配線場所を検討してから配管レイアウト決めの墨出しを行いました。
教室内の照明器具も、教室の形状に沿ってアールを描くように設置されています。勿論、そのような湾曲した1本の蛍光管はありませんので、普通の直線の蛍光管をつないで設置しました。その際、デザイン性を損ねずに教室内の照度を確保するために、モデルルームを作り事前に試行を繰り返して図面を作成しました。