名古屋市内唯一の商業劇場である御園座が新装し、今年の4月に開場となりました。新生御園座タワーの電気設備工事と、タワー内にある分譲マンションの高圧一括受電の施工・運営をしました。
御園座のデザイン監修は、建築家の隈研吾氏によるものです。外装は、旧御園座にも使われていた‘なまこ壁’と呼ばれる日本伝統の格子柄が使われました。格子柄の内側にLEDライトが仕込まれていて、夜にはライトアップにより幻想的に格子柄を浮かび上がらせます。外装の電気工事にあたりモックアップ(試作模型)を製作して色温度※や光の伸び方などを検証し、なまこ壁が最も美しく照らされるライトを選びました。また内装は、劇場内の床や座席、エントランスやエレベーターに至るまで ‘御園座レッド’と呼ばれる朱色が使われています。内装についても施工前にモックアップを製作し、朱色が最も映えるよう光の伸び方や間接照明の取り付け角度などを検証しました。
※色温度が高いと寒色、低いと暖色となる