名古屋の新たな観光名所として、名古屋市が平成21年から進めてきた名古屋城本丸御殿の復元工事が平成30年8月に完成しました。同工事の電気設備を施工しました。
本丸御殿は、100年維持できる施設を目指し建設が進められました。電気設備についても天井内の支持材やボルト類にステンレス製の物を使用し耐久性を高めるとともに、人目に触れる部分については経年によるさまざまな状態の変化を考慮し、例えば分電盤について、将来その周辺の木材が変色した時になじむ色に塗装するなど、長い年月の使用を想定して工夫しました。
建物内には、復元された名画のふすま絵や、木曽ヒノキを用いた部屋など、随所に凝った意匠が見られました。木材を素手で触ると手の油が付着して後でシミになるため、施工中は必ず手袋を着用し極力壁などに触れないよう注意しました。