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TLDシステム
TLDシステムとは『Toenec Low-Voltage Distribution System』の略、すなわち『トーエネック独自の低圧配電方式』を意味します。「ノイズによる周辺機器の不具合」や「漏電遮断器の不要動作」など、低圧電路において発生する様々な障害を解決します。
特徴
- 周辺機器へのノイズ障害を防止
TLDシステムでは変圧器二次側を接地しない『非接地式電路』を採用しています。高周波ノイズ電流を大幅に抑制し、「エレベータを動かすとブレーカが動作する」、「装置が稼働しているとPCのマウスカーソルが勝手に動く」等の様々なノイズ障害を防止します。 - 漏電遮断器の不要動作を解消
「絶縁は良好なのに漏電遮断器が動作する」、「地絡事故時に複数の漏電遮断器が一斉に動作する」といった漏電遮断器の不要動作が最近増えています。 TLDシステムは、『地絡電流補償装置』のはたらきにより地絡電路を「コンデンサ接地方式」に切り替えます。これにより地絡回路の漏電遮断器のみが動作するため、不要動作を解消できます。 - 落雷による機器の絶縁破壊防止
TLDシステムは、すべての接地を建物の鉄骨等へ接続する『構造体共用接地』を採用しています。落雷による接地極間の電位差を低減し、過電圧による機器の絶縁破壊を防ぎます。 - 接地工事費削減
前述の『構造体共用接地』によって、接地極・接地幹線の工事費を削減します。 - その他の効果
電気火災防止、感電事故防止、バリスタ焼損事故防止など、多くのメリットがあります。
仕様
地絡電流補償装置
電源 | 定格電圧AC100V、50/60Hz(電圧変動範囲±10%) |
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零相電圧動作整定値 | 50~200V(初期設定値:90v) |
零相電流動作整定値 | 50~250mA(初期設定値:50mA) |
消費電力 | 50VA以下 |
使用条件 | 温度:0℃~55℃ 湿度:10~95%RH (ただし、結露しないこと) |
本体外形寸法:外箱付き | 高さ350mm×幅400mm×奥行200mm (警報出力端子台除く) |
本体外形寸法:外箱なし | 盤内に350mm×400mm程度のスペースが必要 |
対地電位抑制装置(オプション品:既設変圧器を流用する場合に必要となります)
電源 | 定格電圧AC100V、50/60Hz(電圧変動範囲±10%) |
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適用回路数 | 物件ごとに設計(制御盤製作・キュービクル組込可) |
動作開始電圧 | 470V(at DC1mA時) |
対地電圧制限値 | 実効値600V以下(高圧側電路に1秒以内で遮断する地絡継電器の設置が必要) |
最大通電電流 | 20A |
使用条件 | 温度:-10℃~50℃ 湿度:20~80%RH(ただし、結露しないこと) |
- 技術パンフレット(PDF:1921.8KB)
この製品に関するお問い合わせ
- 株式会社トーエネック 技術研究開発部
〒457-0819 愛知県名古屋市南区滝春町1-79 - メールフォーム