おかげさまで80周年
中部電力グループ

創業からの70年 昭和25~42年度

第2章経営基盤の確立

第4節事業の多角化

1.事業多角化と試練

昭和36(1961)年11月、定款に「冷暖房、衛生、水道その他の管工事」の一項を加え、37年1月には営業本部のもとに管工事部を発足させた。

支社においても管工事への進出を開始し、40年4月、東京支社に管工事課を新設したのを手始めに、長野ほか各支社も逐次この部門の業務を開拓していった。業績は順調に伸び、40年度には工事高3億円に達した。

東京支社においては30年代後半より建築業務を開始した。その一環として、40年8月、土木・建築・設備関係の設計コンサルタントを業務とする富士コンサルタンツ株式会社(資本金500万円)を設立した。しかし、東京地区では当社の工事実績は乏しく、本社の管理が行き届かないこともあって、新業務への展開も苦杯をなめ続けた。業績は期待に遠く、44年9月に解散を余儀なくされた。